日本の行事・習慣ガイド

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桃カステラとは?歴史や由来は?ひな祭りと関係ある?

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桃カステラという食べ物をご存知でしょうか?

「桃の味のカステラ?」と思うかもしれませんが、そうではあありません。

桃といえば桃の節句のひな祭りもありますが、これらは何か繋がりがあるのでしょうか?

桃カステラの歴史や由来と、ひな祭りとの関係について詳しく紹介していきます。

 

桃カステラとは?歴史や由来は?

桃カステラとは長崎の名物菓子です。

桃をかたどったカステラに、着色した砂糖でコーティングをしたり、砂糖とアーモンドを引いて煉り合せたマジパンでデコレーションしたりして作られます。

 

その昔、長崎県は外国との貿易の玄関口であったため、室町末期から江戸時代にかけて南洋方面から日本に来航したスペイン・ポルトガルなどの外国船や、中国との貿易により様々な風習や文化が入ってきました。

そもそも、カステラもスペインのカスティラ王国のパンに由来しており、日本に伝わった際に「カステラ」という名前だけが残りました。

 

これを長崎では改良を重ね作り続けることで、明治時代には現在のカステラとなり名物菓子になったのです。

そして、中国では古くから桃の実は不老長寿の果実として尊ばれており、上巳(じょうし)の日に桃の種の仁から作った薬湯を飲むという習慣があります。

 

つまり、桃カステラは、スペインから伝わった長崎の郷土菓子であるカステラをベースにし、中国で縁起物として好まれている桃を真似たものなのです。

他国との貿易によってコラボレーションしたものが桃カステラの歴史でしたが、まだまだ長崎以外では知られていません。

 

そのため、桃カステラを実店舗で買おうとなると長崎以外ではなかなか難しく、購入するには通販やお取り寄せがおすすめです。

文明堂や松翁軒、白水堂などの長崎県を拠点としたカステラの名店が桃カステラを通信販売しておりますので、興味のある方はぜひ召し上がってみてください。

 

桃カステラはひな祭りと関係ある?

中国で縁起物として好まれる桃の開花時期は、まさしくひな祭りの時期です。

前述した中国の上巳の日とは3月3日のことで、日本ではひな祭りの日を指していますね。

 

中国には日本のようなひな祭りはなく、この日に水辺で身体を清め、宴会を催し、災厄を祓うという風習がありました。

こうした中国の節句の行事と、日本に古くから伝わる禊祓(みそぎはらい)の思想や人形(ひとがた)を流す風習とが混じり合い、現在のようなひな祭りになっていったと考えられています。

 

桃の木は邪気を払う神聖な木として信じられており、かつては、初節句を迎えた子どもへお祝いをくれた方に、長寿や健康を願ってお返しする内祝いとして桃カステラは使われていました。

それがいつしか女の子自身の長寿や健康を祝うものに変わり、桃の節句であるひな祭りに食べられるようになったのです。

 

以前は、ひな祭りに期間限定で販売されることも多かったのですが、近年ではひな祭りに限らず結婚や出産といったおめでたいときの贈答品としても広く贈られるようになっており、1年を通して購入できるお店が増えてきました。

桃カステラは、あくまでも桃をかたどっただけで桃の味はしません。

 

カステラ生地の上にある桃を模したフォンダン(砂糖)はとても甘く、甘いものが苦手な人は驚いてしまうくらいです。

しかし、独特の甘みは濃い目の緑茶やコーヒーにとても合い、くせになったら何度でも食べたくなるほどファンが多いのも事実です。

 

フォンダンが甘いことから下のカステラ生地を甘さ控えめに作っているメーカーもあるので、桃カステラの食べ比べをしてお気に入りを見つけてみるのもいいかもしれませんね。

見た目の可愛らしさから、お子様にもとても喜ばれますので、長崎以外の方もこれを機会に桃カステラをひな祭りやお祝いに準備してみるのはいかがでしょうか?

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