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「ぼたもち」と「おはぎ」の違いとは?歴史はどちらが古い?

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お彼岸に食べるものとして知られている「おはぎ」と「ぼたもち」。

どちらもあんこともち米を使った和菓子ですが、その違いはご存知ですか?

それぞれの違いや歴史、作り方やなぜお彼岸に食べるのかを詳しく説明していきます。

 

ぼたもちとおはぎの違いとは?歴史はどちらが古い?

この2つに使われるあんこの元である小豆は、縄文時代の古墳から発見されるほど古くからある、生活に欠かせない食品でした。

赤い色には魔除けの力があると信じられており、小豆はお祝い事や儀式の際に砂糖を混ぜたりお赤飯にしたりしてご先祖さまに捧げられていました。

 

おはぎとぼたもちの歴史は江戸時代にまでさかのぼります。

元禄期(1688 ~1707年)の書物には「民家の食にて貴人の食するは希なり。江戸杉折には詰め難く、晴れなる客には出し難し。」と書かれており、庶民から親しまれた和菓子であることがわかります。

 

また、この時代にお彼岸や四十九日の忌明けに食べる風習が定着しました。

おはぎは「お萩」と書きますが、これは「こしあん」でできています。

 

昨年度に収穫された小豆を使って作られており、昨年度の収穫のものなので、小豆の皮が固く、そのままあんこにすると食べた時に皮が口に残ります。

そこで、小豆の皮を取ってしまう方法でこしあんを作り、そのこしあんで作ったものがおはぎです。

 

それに対して、ぼたもちは「牡丹餅」と書き、収穫されたばかりの小豆を使ってあんこを作ります。

この小豆の皮は柔らかく、粒のすべてをあんこに使って「粒あん」を作りました。

 

その粒あんで作ったものがぼたもちです。

あんこの違いによって呼び名が違いますが、結局どちらも同じ食べ物になります。

そのため、呼称名としてはおはぎとまとめられることが多いです。

 

なぜ、春分の日や秋分の日に食べるの?

小豆が邪気を払う食べ物としてご先祖様にお供えされてきたことと、お彼岸に食べる風習があるとお話ししましたが、おはぎとぼたもちの名前の由来はここにあります。

「牡丹餅」の名前は春の彼岸の時期に咲く牡丹の花を、「お萩」は秋の彼岸の時期に咲く萩の花に見立てた和菓子なのです。

 

1年間であの世とこの世がもっとも近づくのが春分の日(春のお彼岸)と秋分の日(秋のお彼岸)と言われており、このそれぞれの日に牡丹餅とお萩をお供えすることでご先祖様を敬っています。

このことから、あんこの違いの他に、春にはぼたもち、秋にはおはぎと季節によって異なる呼び方をされています。

 

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牡丹の花は大きく丸いため、ぼたもちも、それを真似して大きく丸く作られています。

また、旧暦の10月の最初の亥の日に食べると病気をしなくなる縁起のいい和菓子の亥の子餅だったとも言われています。

 

萩の花は、小さく細長い花です。

お萩もそれを真似て小さい俵型に作られているため、見た目からもぼたもちとおはぎの見分けを付けることができます。

 

さらに夏と冬にも呼び名があるのはご存知ですか?

夏には「夜船」、冬には「北窓」と呼ばれています。

 

おはぎ(ぼたもち)の作り方は餅と違い、杵と臼を使うことがありません。

「餅つき」をしないことから「つき知らず」と表現され、このつき知らずを「着き知らず」とし、夜は暗くて船が着いたかわからないことから夏は「夜船」と呼ばれます。

 

冬の呼び名は、北側の窓から月が見えないことを「月知らず」と表現し、「北窓」と呼ばれています。

このような言葉遊びは日本特有のものです。

 

古くから日本人に愛され続けている小豆を使ったこの和菓子は、四季を感じられる、風情のある素晴らしい食べ物と言えますね。

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