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元号の由来は?初代天皇は誰?

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2016年8月8日、今上(きんじょう)天皇による「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」が放送され、生前退位のご意向が示されました。

そして、2017年12月1日の皇室会議で、2019年4月30日に今上天皇が退位し、翌5月1日に皇太子さまが即位すると同時に新元号を施行することが決定しました。

 

それに伴い、新元号が何になるのか、ネット上でも様々な憶測が飛び交うなど、元号に関心が集まっています。

今回は、そんな元号の由来と、天皇の初代は誰なのかについて紹介します。

 

元号の由来は?

元号は、もともと紀元前115年頃の中国から始まり、周辺各国へ広がったものです。

近代以降は、王朝制の廃止などにより徐々に減っていき、現在は日本固有のものとなっています。

そして、日本の元号のほとんどが中国の古典に由来しており、特に「四書五経」という儒教の中でも重要とされる経典から選ばれています。

四書五経の内容は以下の通りです。

【四書】

『大学(だいがく)』…学びの基本について記されている書物。元は「礼記(らいき)」の一篇。

『中庸(ちゅうよう)』…中庸(偏りがないこと)という思想について解説している書物。元は『礼記』の一篇。

『論語(ろんご)』…孔子と弟子たちの言行録。

『孟子(もうし)』…孟子と弟子たちの言行録。孟子は孔子の死後100年頃の儒者。

【五経】

『詩経(しきょう)』…中国最古の詩集。

『書経(しょきょう)』…中国最古の歴史書。

『礼記(らいき)』…社会秩序を保つための規範となる道徳(礼)について記されている書物。

『易経(えききょう)』…占いについて記されている書物。

『春秋経(しゅんじゅうきょう)』…前8世紀から前5世紀頃の中国春秋時代の歴史書。

 

この他にも採用されている古典はありますが、四書五経から選ばれている元号は多く、例えば近代の日本の年号は全てこの中から選ばれています。

明治から平成まで、近代の各元号の由来をみていきましょう。

【明治】

期間:1868年10月23日~1912年7月29日(45年間)

天皇:122代 明治天皇

意味:不動の存在である北極星のように聖人が南を向いて政治を聴けば、世の中は明るい方向に向かって治まる。

出典:『易経』…聖人南面而聴天下、嚮明而治(聖人南面して天下を聴き、明に嚮(むか)ひて治む)

【大正】

期間:1912年7月30日~1926年12月24日(15年間)

天皇:123代 大正天皇

意味:天が民の言葉を快く受け入れるのならば、政治が正しく行われる。

出典:『易経』…大亨以正、天之道也(大いに亨(とほ)りて以て正しきは、天の道なり)

【昭和】

期間:1926年12月25日~1989年1月7日(64年間。世界で最も長く続いた年号)

天皇:124代 昭和天皇

意味:国民の平和と世界各国の共存繁栄を願う。

出典:『書経』…百姓照明、協和萬邦(百姓照明にして、萬邦を協和す)

【平成】

期間:1989年1月8日~(2017年12月現在、29年間)

天皇:125代 今上天皇

意味:国の内外、天地ともに平和が達成される。

出典:『書経』…地平天成(地平らかに天成る)、『史記』…内平外成(内平らかに外成る)

 

どの元号にも、人々の幸せと世の中の安寧を願う気持ちが込められていますね。



初代天皇は誰?

現在、日本において元号は「一世一元の詔(いっせいいちげんのみことのり)」により、天皇の代替わりのときに限り改元を行うことになっています。

これは慶応4年9月8日(1868年10月23日)に定められましたが、それ以前は、天変地異が起きたときや、吉兆とされる出来事があったときなど、天皇の代替わり以外にも改元が行われてきました。

 

とはいえ、やはり元号は天皇あってのものであり、その伝統は古くより連綿と受け継がれてきました。

それでは、現在に続く天皇の初代は誰なのでしょうか?

 

宮内庁のホームページの「天皇系図」によると「神武天皇」が初代天皇と記されています。

しかし、実は天皇系図に記された初期の天皇の何人かは、その実在性が疑われており、近年は神武天皇も伝承上の天皇とする見方が優勢となっています。

 

実在した最古の天皇は誰かということに関しては、第10代崇神天皇以降、第15代応神天皇以降、第26代継体天皇以降など諸説ありますが、神武天皇実在説も存在しており、確かなことは分かっていません。

神武天皇といえば『古事記』や『日本書紀』に記されている有名な「神武東征」の話があります。

 

この話に出てくる八咫烏(ヤタガラス)をご存知の方も多いのではないでしょうか。

神武東征は、九州の日向に生まれた神武天皇が、45歳のときに大軍を率いて東方の大和へ都をかまえるために出発し、日本を建国するまでを記した物語です。

 

天照大神の血をひく神武天皇が日本を建国したという話が、神武天皇の子孫である歴代天皇が日本を治める根拠として大きな役割を担ってきたのです。

時代は天皇と共にその名を変えてきました。そのたびに、来るべき時代は平和で繁栄したものになるようにと願いが込められ、人々は新元号を心新たに迎えてきました。

 

2019年に施行される新元号に、私たちはどんな願いを映し出すのでしょうか。

そのときを迎えるまで、平成という時代を振り返りながら、これからの未来について思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

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