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小春日和とはいつ頃?どういう意味?いつの季語?

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テレビなどでも耳にすることのある、小春日和という言葉。

「春の穏やかな暖かさを感じられる日」、といった意味で捉えている人が多いのではないでしょうか?

 

実はこのような意味とは少し異なるのです。

今後、間違えて使うことのないように、小春日和の正しい時期と意味を理解していきましょう。

また、似た言葉の「春日和」についても詳しく説明していきます。

 

小春日和とはいつ頃?

小春日和は、春という漢字のつくことから、3月や4月だと思われがちですが、それは間違った認識です。

では、いったいいつ頃なのでしょうか?

小春とは、旧暦で10月の別名であり、現在では11月から12月の上旬がその時期です。

 

他にも、旧暦の10月は6月のような暖かい気候であることから、「小六月(ころくがつ)」とも呼ばれています。

そして、小春日和とは、秋の終わりから冬の初めに訪れる暖かい晴れの日のことを意味しています。

 

2人に1人が間違えた意味の「春先の、穏やかで暖かな天気」であると覚えており、正しくは「初冬の、穏やかで暖かな天気」です。

そもそもこのような天気は、移動性高気圧が原因で起こります。

 

11月から12月上旬にかけては、日本上空を横切るようにして偏西風が速いスピードで吹いていて、この流れに高気圧が乗ったものを移動性高気圧と呼んでいます。

移動性高気圧は、海の上に出ると暖められて強まっていき、それが日本の上空を通るときに小春日和を引き起こすのです。

 

こうした移動性高気圧に覆われている間に、次の移動性高気圧が訪れると、2~3日小春日和が続くこともあります。

しかし、基本的に小春日和は1日ほどで去ってしまい、後に湿った空気が流れ込んでくるため、小春日和の後は天気が崩れます。

 

小春日和は、北米では「インディアンサマー」、イギリスでは「聖マルタンの夏」、ヨーロッパでは「老婦人の夏」、さらにはロシアで「夏の女」などと呼ばれ、これは、日本より緯度が高く夏が過ごしやすいため、この暖かい日のことを夏に戻ったようだと表現しているからです。

日本では、春に喜びを感じる表現が多くみられますが、欧米では春は短く、すぐにやってくる夏に焦点を合わせています。

 

ヨーロッパが起源であるとされる、結婚式を行うのに人気の「ジューンブライド」も、日本では梅雨時期のジメジメした天気の多い季節ですが、あちらの気候ではもっとも過ごしやすい季節であると言われているからです。



小春日和とはどういう意味?いつの季語?

旧暦の10月の別名である子六月や、小春日和につく「小」という漢字には、「基準に満たない」といった意味があります。

小春日和も、小六月も、春や6月のようなお天気の日がありますが、それには満たないためにこのような名前がついているのです。

 

なんとも日本人らしい言葉遊びが表現されているのですね。

小春日和は、厳しい冬を目前にあらわれる暖かな日を喜んだ言葉である他に、俳句では冬の季語として用いられます。

 

小春日和以外にも、小春のつく季語はすべて冬の季語となっており、「小春風」「小春空」などがあげられます。

そして、「小」のつかない春日和こそ、本当の春を表現する言葉で、春日和は「春の日和(はるのひより)」とも呼びます。

 

春の晴れた穏やかな日のことを意味し、4月の季語として用いられています。

「日和」とは天気の静寂といった意味があり、ほとんど無風状態の日が和んでいることを表現しているのです。

 

春日和以外にも、日和を用いた言葉には「散歩日和」「洗濯日和」などがあり、天気の良いことがうかがえますね。

冬を目前にしたひとときの暖かさである小春日和と、桜も咲き始めるような本当の春である春日和とでは、「小」の有無でまったく意味の異なる言葉なのです。

 

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