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レンゲソウは田んぼになぜ咲いているの?咲く時期は?

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稲刈り後の殺風景な田んぼに時々咲いている、紫色の花を見たことはありますか?

この花はレンゲソウといい、なぜ田んぼに咲いているのか不思議に思ったことはないでしょうか。

レンゲソウが田んぼに咲く理由やその詳しい生態、田んぼ以外でも利用されているレンゲソウについて詳しく紹介していきます。

 

レンゲソウは田んぼになぜ咲いているの?

レンゲソウは中国原産のマメ科の植物で、秋に発芽し、翌年に枯れる越年草です。

レンゲソウという呼び名はお釈迦さまが腰を下ろす蓮華台のように見えることに由来し、レンゲやゲンゲとも呼ばれ、湿ったところによく生えます。

この花を田んぼに咲いているのを見かけますが、どうしてでしょうか?

これは自生しているわけではなく、田んぼを管理している農家の人が種を蒔いているために生えています。

日本の土はだいたいが酸性で、栄養分が少なく、作物を育てるのにあまり適していません。

レンゲソウの根っこ部分にある根粒(こんりゅう)というこぶに、根粒菌と呼ばれる細菌がおり、田んぼは根粒菌から栄養分をもらっています。

根粒菌には、大気中の窒素を吸収・固定する働きがあり、これが窒素肥料となるのです。

さらに田植えの際には機械でそのまま土の中に混ぜ込まれ、やがて腐葉土のように分解されて、土の中の肥料分を多くする役割となります。

このように植物を枯らしたり、腐らせたりせずにそのまま土に混ぜ込んで肥料とすることを緑肥(りょくひ)といいます。

レンゲソウは、田んぼに生える場所を提供してもらい、代わりに田んぼに栄養を与えるというギブアンドテイクの関係性があったのです。

しかし、レンゲソウの種は高価で、機械による田植えが可能になったことからレンゲソウを用いることが手間となり、さらには化学肥料が使われることも増えてきたため、一昔前よりも田んぼでレンゲソウを見かけることが少なくなってきてしまいました。

また、近年の稲作は田植えの時期が早まってきているため、レンゲソウの開花を待っていたら田植えの時期が遅れてしまいます。

開花を待たずにすぐに土に混ぜ込まれ、花を見ることなく終わってしまうことも増えているので、田んぼ一面に広がるレンゲソウを見ることがなくなったのは少し残念ですが、仕方のないことなのかもしれませんね。

 

レンゲソウの咲く時期は?

田んぼの肥料として使われることがわかったレンゲソウですが、咲く時期は4月ごろの暖かな気候になってからです。

発芽に必要な気温が15~20度ですので、秋ごろにまいておけば翌年の春以降に花が見られます。

緑肥としてだけでなく飼料としても使用され、牛たちの重要なビタミン源でもありました。

しかし、昨今は霜降りの肉に注目が集まり、生後約1年半からの数か月間、ビタミンを多く含む牧草などの餌を抑え、太らせるために穀物が中心の飼料で育てる方法が盛んになっています。

他にも食用だと、私たち人からもレンゲソウは野花として親しまれ、調理をして食べることが可能です。

花は天ぷらに、若芽はおひたしやあえ物にしていただけます。

また、レンゲの花からとれるはちみつはもっともポピュラーなはちみつです。

はちみつといえばレンゲというくらい一般的でしたが、レンゲ畑が年々減少し、今では中国産のものが多くなってきています。

国産のはちみつは希少価値が高くなり、養蜂家がレンゲ畑の管理をし、種まきから採蜜まで一貫しておこなっていることもあります。

このように、なかなか見かけることのなくなったレンゲソウは、意外にも古くから私たちの身近な存在にいました。

埼玉県久喜市や、茨城県坂東市ではレンゲ祭りが行われていたり、探してみるとひっそりとレンゲ畑がある地域もありますので、興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

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