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十八番(おはこ)・18番の語源・由来とは?なぜ十八番なの?正しい使い方10例

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カラオケなどでよく聞く「十八番(おはこ)」ですが、多くの方が「得意」といった意味で解釈していますね。

そもそも、なぜ十八(18)番なのか不思議に思ったことはありませんか?

そこで、十八番の語源と由来、詳しい意味についての説明と、正しい使い方10例を紹介していきます。

 

十八番(おはこ)の語源・由来とは?

十八番の語源は江戸時代中期までさかのぼります。

本来の読みは「じゅうはちばん」で、当時の歌舞伎役者である七代目市川團十郎が、初代團十郎・二代目團十郎・四代目團十郎がそれぞれ得意としていた荒事(あらごと)の演目18種を選んでこれを「歌舞伎十八番」としたのが始まりです。

荒事とは、江戸歌舞伎独特の役柄で、非現実的な霊力によって悪役を退治する、歌舞伎における成年男子の役、またその役を演じる役者のことを指します。

 

十八番をおはこと呼ぶようになったのは、この歌舞伎十八番の台本を箱に入れて大切に保管していたとする説と、箱の中が本物であることを箱書きと言い、優れていると認定されている芸の意味から、このように呼ばれるようになった説があります。

十八番の意味は、ご存知の通り得意であったり、定番であったりすることを意味していますが、これの由来は3つあります。

 

1つ目は、前述の歌舞伎用語からきている説。

2つ目は、江戸時代の武士が必要としていた武芸の種類が、全部で18種類あるという説。

3つ目は、仏教では阿弥陀如来が仏になる修行をしているときに立てた、48種類の誓いの18番目が、「念仏をする人達を必ず救済する」というものであり、突出していて最も重要な願いであることから、十八番が得意なものの代名詞となった説です。

 

広辞苑第六版によると十八番とは、「最も得意とするもの、得意の芸」「転じて、その人の癖」のことと記載があります。

1番得意なのに十八番とはなんとも不思議なものですが、以上のようなことが由来となって現在の使い方をされています。

 

十八番と似た意味の言葉には、「お株」「お手の物」「お家芸」などがあげられます。

また、十八番を使ったことわざに「鬼も十八番茶も出花(おにもじゅうはちばんちゃもでばな)」というものがありますが、これは「醜いとされる鬼も年頃になれば美しく見え、番茶でもいれたばかりのときには、よい香りがする」といった意味です。

褒め言葉ではなく、謙遜する場合などに使われますので、間違えないようにしましょう。




十八番(おはこ)の正しい使い方10選

実際に十八番を使った例文をあげてみます。

1. 彼はカラオケの十八番にこの曲をあげる。
2. いつもの十八番が無意識に出てしまった。
3. それは彼の十八番に違いなかった。
4. 十八番と言わんばかりの位置づけとなりました。
5. 十八番で段違いの実力を見せる。
6. 彼の十八番である自慢話がまた始まった。
7. それぞれのキャラクターに固有の得意技として十八番が設定されている。
8. 自分の十八番を弟子に伝えていく。
9. 十八番のマッサージで腰痛を解消させる。
10. 直立二足歩行と言えば、私たち人間の十八番だ。

 

十八番の意味が、最も得意、定番であるからといって、必ずしも良い意味で使われていることはなく、「いつも同じような」というようにマイナスの使い方をすることもあります。

これが日本語の難しいところで、使い方によっては同じ言葉でも真逆の意味になる文章ができあがるのです。

 

十八番を英訳すると、「here we go again」とうんざりしたときなどに「また同じものか」と表現したり、「same old same old」と「何度も見慣れてあからさまに予想のつくこと」と表現したりします。

日本語のように、良い意味で使われることはあまりなく、形式ばった・毎度同じようなことを意味することが多いようです。

 

普段、私たちが何気なく使っている言葉でも、語源や由来は意外なところにあり、その意味は、使い方次第で違ったようにとらえられていますね。

正しい意味を知り、間違った使い方はしないようにしましょう。

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